【配当金が嬉しい】知る人ぞ知る!QDIVは米国高配当ETFの秘密兵器!
高配当株が欲しい。
でも、どの銘柄を買っていいのかわからない・・・。
そういった方の為に以前「高配当株投資は出口戦略を考える必要なし!超優秀米国高配当ETF!まさにキャッシュ製造マシーン!」っていう記事で、米国高配当ETFであるVYM、HDV、SPYDについて紹介しました。
今回は、そこでは紹介していない毎月分配型の高配当ETFである『QDIV』について紹介していきます!
良くない。みたいな事を言っていたと思うけど・・・。
反対していた理由は、利益があまり出ていない時にも、過剰な配当をする投資信託が多い事が理由なのよね❢
特に毎月分配型の投資信託は、そういう傾向が強いのよ。
俗にいうタコ足配当っていうやつですな!φ(..)メモメモ
QDIVとはどんな高配当株ETFなのか?
S&P500クオリティ高配当インデックスに連動した投資成果を目指すETF
QDIVとはズバリ、S&P500クオリティ高配当インデックスに連動した成果を目指すETFです。
どこかで聞いたことがある指数だなぁ。と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、2023年1月に運用を開始したeMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスと同じ指数に連動した成果を目指すETFになります。
eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックスについては上記から。
S&P500クオリティ高配当インデックスとは、S&P500の中から 自己資本利益率+アクルアーアル比率+総負債比率=クオリティ指数 として算出した上位200銘柄から構成される指数です。
上記赤字の3要素については eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス についての記事で説明しているので割愛しますが、ザックリと説明すると
自己資本利益率が高く(経営効率が良い)
アクルアーアル比率が低く(利益の質が良い)
総負債比率が低い(財務状態が安定している)
といった銘柄をS&P500の中から、上位200銘柄に絞った指数です。
S&P500指数の中に入るだけでも、優良な銘柄という事が出来るのですが、その中から200銘柄に厳選した指数をベンチマークにしている、ある種ディフェンシブな銘柄達の指数という事が言えるでしょう。
年間12回の分配金を運んでくれるETFである
2022年 | 分配金(ドル) | 2021年 | 分配金(ドル) |
2/3 | 0.0700ドル | 2/3 | 0.0640ドル |
3/3 | 0.0750ドル | 3/3 | 0.0670ドル |
4/5 | 0.0750ドル | 4/5 | 0.0670ドル |
5/4 | 0.0750ドル | 5/5 | 0.0670ドル |
6/3 | 0.0790ドル | 6/3 | 0.0670ドル |
7/6 | 0.0790ドル | 7/6 | 0.0670ドル |
8/3 | 0.0790ドル | 8/4 | 0.0670ドル |
9/6 | 0.0800ドル | 9/3 | 0.0670ドル |
10/5 | 0.0800ドル | 10/5 | 0.0670ドル |
11/3 | 0.0800ドル | 11/3 | 0.0670ドル |
12/5 | 0.0800ドル | 12/3 | 0.0670ドル |
12/29 | 0.1049ドル | 12/30 | 0.0670ドル |
合計 | 0.9569ドル | 合計 | 0.8010ドル |
上記はQDIVの過去2年間(2022年、2021年)の分配金(配当)を図にしてみたものです。
まるで毎月の給料のように、分配金を出してくれているのがわかります。
1月の分配金に関しては、祝日の関係もあるのか、12/29や12/30に振り込まれている感じですね。
また、2021年と2022年の分配金を比較すると、順調に分配金額が上がってきている事が見て取れますね。
この先も増配に期待出来そうなETFです。
QDIVに投資するメリットは
給料のように分配金を受け取る事が出来る
このETFの特徴は何といっても、安定した分配金を毎月分配してくれている事です。
こういった毎月分配型っていうのは、日本人が凄く好む傾向のあるファンドで、筆者自身は今まで否定してきた形ではあるのですが、QDIVに関して言えば利益の中から分配しているので、筆者が否定しているような形の、毎月分配型投資信託とは違いますね。
以前当ブログで紹介した『VYM』 『HDV』 『SPYD』の3ETFはいずれも高配当ETFで内容も素晴らしいのですが、分配金は3月、6月、9月、12月と年4回の配当になっています。
それに対してQDIVは毎月ほぼ決まった日に、分配金を分配してくれるので、好みの問題かもしれませんが、こういった分配システムを好きな方は多いと思います。
参考にして頂けると嬉しいですね❢
セクター別の構成比もしっかりと分散が効いている
※QDIV Fact Sheetより VYM バンガード社より引用
VYMのセクター割合については、英文をそのまま翻訳したから、少しおかしなセクター名になっていますが、VYMと比較しても遜色のないセクター分散になっている事がよくわかります。
QDIVは生活必需品や、ヘルスケア、エネルギーといった暴落時に強い耐性を持つセクターの比率は高めです。
暴落時にも安定して、インカムゲイン(分配金)を安定して出そうとしているセクター割合ですね。
現状では買いやすい価格帯のETFであるという事
2023年3月時点で株価が32ドル前後。
楽天証券の円貨決済を利用しても、1株4,000円~5,000円で購入する事が出来るので、高配当投資を始めようとされる初心者の方には、手を出しやすい価格帯ですね。
今では米国高配当ETFである 『VYM』 も、2006年に設定された時は50ドルスタートでしたが、今は110ドル付近です。(2023年3月時点)
30ドル付近で購入出来るQDIVは購入しやすい価格帯の、米国高配当ETFであると言えます。
QDIVに投資するデメリットは
手数料(経費率)が高い
QDIVは、他の米国高配当ETFと比較すると経費率(手数料)は高めに設定されています。
手数料(経費率)
QDIV→0.2%
VYM→0.06%
HDV→0.08%
SPYD→0.07%
この先、何年何十年と運用していく間に手数料を下げてくるのかはわかりませんが、後発で米国高配当ETFを設定するにあたって、この手数料の高さは痛いですね^^;
他の米国高配当ETFに比べたら倍以上の手数料なので、手数料差分0.1%以上高いパフォーマンスを出してもらわないと、VYMを買った方がパフォーマンスは良いという事になってしまいます。
この辺りは今後に期待しながら、見守りたいですね。
設定してからまだ日が浅く、長期投資を前提に投資するのは時期尚早かもしれない
QDIVは設定されたのは2018年7月と日が浅く、運用期間が短いです。
また、運用会社も米国王手のバンガード、ブラックロック、ステートストリートのような老舗運用会社ではなく、グローバルXという2008年に設立された、比較的新しい会社であり
2018年7月にMirae Asset Financial Groupに買収されています。
この辺りが長期投資を行う上での不安要素になりえますね。
まとめ
今後の運用に期待。長期投資は不安。
いかがだったでしょうか。
今回は米国高配当ETFであるQDIVについて、紹介してみました。
筆者自身も注目のETFなので、若干保有はしていますが、やはり長期投資を前提として投資を行うには、もう少し時間が必要かなぁって思っています。
ですが、高配当投資は好きな方ですし、QDIVが基準としているベンチマークも優秀な指標であると思っています。
後は運用で、タコ足配当的な部分が出てこないかを要チェックする必要がありますね。
高配当投資ではなく、長期インデックス投資で資産を大きくしていきたいと考えている方は
今回も皆様のお役に立てたら幸いです!
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますm(__)m
以上!