【世界の守備力】定年後にSBI・i シェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)はいかがでしょうか?(愛称:サクっと全世界債券(分配重視型))
「年金だけでは生活が不安」「安定した分配金が欲しい」そんな定年後の悩みは、日本において大いにあると思います。
そういった不安を一部解決してくれそうな投資信託が2024年7月17日、SBIグローバルアセットマネジメントから登場します。
その名は「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:サクっと全世界債券(分配重視型))です。
SBIサクっと全世界債券(分配重視型)は、全世界の債券に分散投資でき、年4回の安定した分配金が魅力の投資信託です。
この記事では、サクっと全世界債券のメリット・デメリット、分配金の仕組み、購入方法まで詳しく解説します。
老後資金の運用にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
債券投資かぁ。
株式と比較して安定感があるのは聞いているけど、債券って利回りが低いんでしょ?
確かに株式と比較すると利回りは低いと感じる人も多いかもしれないね。
ただし、それは株式が好調な時に感じる事。
実際に暴落を経験していると、債券の安定感がいかに心理的な安定をもたらすのか感じていると思うよ。
株式が好調な時は感じにくいけどね!
2023年、2024年と
比較的株式が好調なので感じていない人が多いかぁ。
なるほどφ(..)メモメモ
SBIサクっと全世界債券とは?分配重視型の魅力を解説!
なぜ全世界の債券に投資するべきなのか?
株式と債券のザックリとした違い
特徴 | 株式 | 債券 |
---|---|---|
意味 | 企業が資金調達のため発行する証券で、企業の所有権を表す | 企業や国が資金調達のため発行する証券で、お金を貸したことを表す |
リターン | 株式の値上がり益や配当金 | 債券の利子や償還差益 |
リスク | 比較的高い | 比較的低い |
価格変動 | 企業の業績や経済状況によって大きく変動する | 金利や発行体の信用力によって変動する |
2024年新NISAも始まり、世界的な株高もあり債券投資への話題はあまり聞かれません。新NISA開始とともに「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」といったインデックスファンドに資金が集中している傾向があります。
実際は新NISAで、上記のようなファンドが約半分で、半分は個別のグロース株が買われているそうです。今のような株式市場においては、株式の購入に対する心理的なハードルは低く「買って放っておけばあがる」といった状態が続いています。
しかし、ある一定(約10年?)期間ごとに暴落はやってきます。最近では2020年のコロナショックがありました。各国政府や中央銀行が早急に景気対策+量的緩和政策をとったので株価の回復は早かったのですが、筆者はあの暴落がはじまった時は「回復するまで3年位かかるかな?」と思っていました。
そういう暴落時にクッションとなってくれるのが債券投資になります。債券は、株式程評価額が下がりにくく、安定感があります。
また、債券を含んだポートフォリオの方が、株式一辺倒のポートフォリオと比較して、回復が早いです。
株式が強い時は債券に投資する意味あるのかな?って思っちゃうけど、調整相場の時や暴落時は強いよ!
SBIサクっと全世界債券とは?分配重視型の投資信託の魅力
SBIサクっと全世界債券(分配重視型)(正式名称:SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型))は、その名の通り、全世界の債券に分散投資できる投資信託です。
さらに年4回の分配金を予定しています。(3月、6月、9月、12月の各12日)
特徴1:高い分散効果
世界中の様々な国の債券に投資することで、特定の国や地域の経済状況に左右されにくいポートフォリオを構築できます。これにより、リスクを抑えつつ安定的なリターンを目指すことが可能です。
さらに株式とセットで保有する事で、2つの資産クラスへの分散効果もあります。
特徴2:分配金重視
SBIサクっと全世界債券は、分配金を重視する投資家の注目を集めています。定期的に分配金を受け取ることで、安定的な収入源を確保できます。
初回の分配金は2024年12月12日を予定しており、それ以降3月、6月、9月、12月と年4回分配金が支払われる予定となっています。
特徴3:低コスト
信託報酬が低いことも魅力の一つ。運用コストを抑えることで、効率的な資産運用が可能になります。
実質的なコストは年率0.1098%(税込)です。
年4回も分配金を運んでくれて、世界の債券に分散投資。
それで年率0.1098%の手数料って凄すぎるね!
なぜ、全世界の債券に投資するべきなのか?
理由1:インフレヘッジ
インフレが進むと、物価が上昇し、現金の価値が目減りしてしまいます。債券は、インフレ時に価格が上昇する傾向があるため、インフレヘッジとして有効な手段の一つです。
理由2:分散投資
株式と債券は価格の動きが異なる傾向があります。株式と債券を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを抑え、安定的なリターンを目指すことができます。
理由3:安定収入
債券は、定期的に利子を受け取ることができます。この利子は、安定収入として家計の支えとなります。
どのような債券に投資されているのか?
SBIサクっと全世界債券(分配重視型)(正式名称:SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型))は、米国ブラックロック社のETFであるティッカーコードAGGに6割、IAGGに4割の割合で投資を行っていく投資信託です。
AGGとIAGGは、どちらも債券に投資するETFですが、投資先の国や経費率、利回りなどに違いがあります。これらの情報を特徴を見てみましょう。
AGGとIAGGの特徴を以下の表にまとめました。
ティッカー | 運用会社 | 経費率 | 平均利回り(年率) | 特徴 | 構成銘柄 |
---|---|---|---|---|---|
AGG | ブラックロック | 0.03% | 約4.8% | 米国総合債券市場を代表するETF | 米国債(中期債)、米国債(長期債)、米国モーゲージ債 |
IAGG | ブラックロック | 0.07% | 約3.0% | 米国以外の世界の債券市場を代表するETF | 日本国債、フランス国債、ドイツ国債 |
AGGは米国債券市場全体に投資するのに対し、IAGGは米国を除く世界の債券市場に投資します。どちらも債券に投資できるETFですが、投資対象地域が異なります。
また、経費率はAGGの方が低く、IAGGの方が若干高くなっています。
両方とも経費率が非常に低い、優良ETF。
ブラックロック社が運用しているし、安心感は高いね!
何%程の分配金がもらえるのか?
「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」(愛称:サクっと全世界債券(分配重視型))の分配金利回りは、現時点では正確な数値を予測することはできません。
しかし、いくつかの要素から3%前後になる可能性が高いと筆者は考えています。
- 過去の類似商品の分配金利回り: SBIアセットマネジメントが運用する類似の商品である「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンドの年率平均利回りが約3.0%である事。
- 分配方針: 「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」は、分配重視型を謳っており、収益分配を積極的に行う方針であることが想定されます。
- 分配金は保証されたものではありません。市場環境やファンドの運用状況によって変動する可能性があります。
- 分配金が高いからといって、必ずしも良い投資信託とは限りません。分配金の源泉やファンドのトータルリターンなどを総合的に判断する必要があります。
結論
「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」の分配金利回りは、現時点では未定ですが、過去の類似商品やベンチマークの利回り、分配方針などを考慮すると、3%前後になる可能性が高いと推測されます。
最終的な判断は、ご自身の投資目標やリスク許容度などを踏まえて慎重に行ってください。
あくまでも予想なので、参考程度に…。
でも、どれだけ分配金が出るのか?楽しみだね!
類似商品との比較
分配型の投資信託でダントツの手数料の低さであり、ライバルと呼べるようなファンドは現時点でありません。なので分配型のファンドではありませんが、債券インデックスファンドで人気の「eMAXIS Slim先進国債券インデックス」と比較してみます。
SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型) vs eMAXIS Slim先進国債券インデックス
項目 | SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型) | eMAXIS Slim先進国債券インデックス |
---|---|---|
愛称 | サクっと全世界債券(分配重視型) | なし |
決算回数 | 年4回 | 年1回 |
分配頻度 | 年4回(3月、6月、9月、12月) | 再投資 |
投資対象 | 全世界の債券(日本を含む) | 先進国の債券(日本を除く) |
信託報酬(税込) | 年率0.1098% | 年率0.154% |
ポイントを整理すると
- 分配頻度
- SBIサクっと全世界債券は年4回決算・分配型で、分配金を頻繁に受け取りたい投資家に向いています。
- eMAXIS Slim先進国債券インデックスは年1回決算型です。
- 投資対象
- SBIサクっと全世界債券は、日本を含む全世界の債券に投資するため、より分散効果が期待できます。
- eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、先進国の債券に限定して投資します。
- 信託報酬
- SBIサクっと全世界債券は、信託報酬が年率0.1098%と、eMAXIS Slim先進国債券インデックスの年率0.154%よりも低く、コストを抑えたい投資家に向いています。
- 予想分配金利回り
- SBIサクっと全世界債券は、2024年6月時点での予想分配金利回りが3%前後と筆者は予想しています。eMAXIS Slim先進国債券インデックスは分配金がありません。
分配金が出るか出ないか?以外にも、日本を含む全世界の債券に投資出来て、尚且つ分配金が年4回も出る「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」に軍配が上がります。
しかし、eMAXIS Slim先進国債券インデックスも素晴らしい商品で、NISA口座以外の課税口座で運用する場合は、eMAXIS Slim先進国債券インデックスの方がファンド内再投資が可能なため、配当に税金はかからない為利回りは良くなります。
投資家ご自身の運用状況を考えて、投資判断をすると良いでしょう。
特定口座で運用するのか、NISA口座で運用するのか?
この辺りで判断は大きく分かれるよね。
まとめ
年齢が高めでポートフォリオの守備力を高めたい方には良い商品。株式とセットで考えると尚良し!
いかがだったでしょうか。
今回はまたまたSBIグローバルアセットマネジメント社が、半端ない商品を投入されるという事で取り上げてみました!
現在株式が好調な為、存在感が薄く感じる債券ですが、暴落時や調整相場における守備力は、リスク資産を保有し続ける精神安定効果が高いです。
こういったファンド+株式の高配当ファンドと組み合わせると、かなり良いポートフォリオが出来上がります。
例えば「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」を3割、「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」を3割、「SBI 欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」を1割、「SBI・iシェアーズ・全世界債券インデックス・ファンド(年4回決算型)」を3割の割合で保有すると株式7割、債券3割オールカントリーが完成しますね^^
債券のみでは成長力が弱いので、株式をミックスしながら安定した成長を手に入れましょう。
SBI高配当ファンドについて紹介しています。
参考にして頂けると嬉しいですね!
今回も皆様のお役に立てたら幸いです。
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますっ!
以上!