日銀 黒田総裁 『値上げ許容度高まる』 発言の真意は一体何だったんだろうか?
※日本銀行ホームページより引用
日本銀行の黒田総裁が6月6日に東京都内で行った講演で「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言し、野党やマスコミから反発を招いている。
この発言についてTwitterでは#値上げ受け入れてませんがトレンド入りする程国民からの反発も強い。
では、黒田総裁は何を言いたかったんだろうか?
その真意について考えてみようと思う!
ただ、それをそのまま言ってしまうから反発を受ける事になると思うんだけどね。
本当の所が知りたいよね❢
結論!コロナ禍で貯蓄したお金を使ってもらおうという事!
実はコロナ禍で貯蓄は増えていた!
基本的に黒田総裁は経済についてはマクロ経済(日本全体の経済)を見た発言をいつも行っている。
なので、ミクロ(個人単位)での買い物の価格が上がるとかどうこうというよりも日本にとって好ましい事なのか?という見方をしているので、国民一人一人の感覚とズレたような発言をする事がある。
で、黒田総裁は今回の「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」という発言、実はマクロで見た時に新型コロナウィルスの感染拡大による行動制限を行った頃に、行動制限で貯まった貯蓄がその値上げを受け入れるている間に良好なマクロ経済を作り上げて、給料を上げていく事が重要である旨の発言を行っている。
総務省が発表している家計報告によると、2021年の2人以上世帯の平均貯蓄は前年比5.0.%増えており、3年連続で増加している。
コロナ前に比べて行動制限があって、色んな場所に出かけられず消費が全体的に減少したり、コロナ対策の経済対策によってお金を給付されたりしたものが預貯金に回ったとみられている。(強制貯蓄と黒田総裁は話している)
なので、黒田総裁は物価が上がったとしても家計は値上げを受け入れるという発言に繋がっていくのである。
確かに2人以上の家庭の平均貯蓄額が3年連続増加しているって言われても実感がないって人もたくさんいらっしゃると思うから、一般国民に反発を受ける事自体は仕方ないと思うんだけどね。
黒田総裁はどうする?
「強制貯蓄」が消費に回って景気を押し上げていくという話に!
この3年連続で増加した貯蓄を、値上げによって消費に転換して企業業績が上がっていけば当然景気がよくなるという事になる。
まずは家計の中で強制貯蓄とされる部分を消費にまわしてもらう。
↓
今回の値上げラッシュで値段が上がった分の余剰分を企業が利益として吸収する。
↓
企業業績が改善し、景気が上向きに。
↓
人が足りなくなり、失業者が減る。
↓
人手不足により雇用確保の為に企業が給料アップへ向かう。
↑この道筋はオイラが勝手にたぶんこうじゃないかな?って思っている事を並べただけですw
まぁでも「中らずと雖も遠からず」じゃないかなぁって個人的には思っています。
黒田総裁としてはマクロ経済(日本全体)を好循環にしていく為には緩やかな物価上昇は必要で、デフレが長く続きすぎた日本がインフレを受け入れられないマインドに陥ってしまっているのでインフレに慣れてもらうためのチャンス!位な感覚なんではなかろうか。(素人考えだけれどもw)
確かに雇用が増えていって、本当の意味で人手不足が続くようになってくると企業も給料を上げて自分の会社に来てもらいたいって事になるんだけどね。
そこまで仕事が溢れてきて、仕事が選べるような時代になってきたらブラック企業なんか行く人が減ってくるので良い事しかない状態に持っていってほしいと切に願う。
野党の追及のレベルが低い^^;
https://www.youtube.com/watch?v=-8DV_eXpUUQ&t=115s
※TBS NEWS DIG より引用
この値上げ許容発言は国会で野党から追及されている。
立憲民主党の白眞勲参議院議員は『黒田総裁は食料品を買った際に価格が上がったと感じるものがあったのかどうか?』という質問に対して黒田総裁は『私自身はスーパーに行って、基本的には家内がやっているので直接物価の動向を感じているほどではない』と答弁。
白眞勲参議院議員の質問自体もクッソレベルが低い。
なんせ日本銀行の総裁なんだから、マクロ経済で見なくてはいけない話をスーパーで買い物をした感覚の話を持ち出して何が言いたいのか?
物価とは基本的に全ての商品の加重平均で表される物なので、ミクロ(個人が)でいつも買っている商品が値上がりしていたら値上げを感じるし、下がっていたら値段が安くなったという感覚の話なのである。(この白眞勲参議院議員の質問は)
この質問自体が参議院選挙前でいかにも自分が「しっかりと国会で仕事やってるぞ!」ってアピっているようにしか感じないwww
本当に黒田総裁に意見があるんだったら「値上げを家計が許容発言をしていて私は〇〇のような政策が良いと思うんだけれどもどう思うか?」っていう風な質問ならまだ国会答弁がアホらしい感じではなくなると思うんだけどね。
個別的に対策を行うなら日銀総裁より日本政府に要求すべき!
確かに黒田総裁の発言は一般的に生活している我々国民にとって、生活で必要な物の価格が上がってきている事は受け入れがたい事なので、不適切な発言と言われたら不適切なのかもしれないけれども、日本銀行の総裁の役割の範囲と少し違うと感じる。
日本銀行の役割って
物価と雇用の安定が最大の責務!
なのである。
マクロでみて(日本全体)物価がどうなのか?雇用がどうなのか?について対策を講じる組織であるので、スーパーの食品の価格が・・・。とかガソリン価格が・・・。についての対策を日銀に求めるのは少し違うようにオイラは思うのである。
そういった対策が本当に必要だったら基本的には、日本政府(内閣)に求めるべき!
ガソリン高で苦しいので若干の金額を補填するとか、輸入品の物価が高すぎるので関税を少し調整する、とか。
基本的には内閣の仕事であって、日銀に求めるものではない。
ただ、その際にかかった費用(国債の発行等)に対して日銀が買い取る等のやり方もあるけれども、基本的には政府の仕事である。
なので日銀総裁に求めるんじゃなくてそういった個別の対策は岸田総理や、各担当の大臣へ是非とも要求していただきたいと思う。
その動向を見守って、今年行われる参議院選挙で国民がしっかりと見定めて投票してほしいと思う。
まとめ!
公的な立場としての発言なら若干不適切かもしれないけれども、ショボい景気対策の岸田総理の方が問題アリ!
いかがでしょうか。
今回は2022年6月に話題になった黒田総裁の『家計は値上げを許容できる』発言について取り上げてみました!
まぁ黒田総裁も反省している旨の発言をされているし、別に大きな問題ではないのではないかなぁってオイラ的には思うんだけれども、どちらかと言えば岸田政権の予算の方が問題ではなかろうか。
補正予算が2.7兆円。
ガソリン等の燃料価格の緩和対策で約1.2兆円。
生活困窮世帯への給付金やコロナ対策費で約1.5兆円。
もっと思い切った対策をして欲しかったなぁって個人的には思っています。
なんせ米国ではインフレが8%とかいってるのに、日本は前年比0.8%の物価高でも『物価高騰が!』ってニュースになっている位、長い間物価が上がらなかった事に慣れてきた日本が一気に2%程度のインフレに慣れるように、思いっきりバラまいてほしかったなって思います。
そうすると
国の借金がぁ!
っておっしゃる方が必ず出てくるんだけれども、それについても以前記事にして書いているのでよかったら読んでもらえると嬉しいですね(^^♪
今回も皆様のお役に立てたら幸いです!
次回も役立つ情報を届けれるよう、頑張りますのでよろしくお願い申し上げますm(__)m
以上!