【サクッと米国】新規設定SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンドを解説!
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)が、2023年6月8日に新ファンドとして運用を開始します。
運用会社はSBIアセットマネジメント。
SBI・Vシリーズでもお馴染みの運用会社ですね。
今回は筆者注目のファンド、SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)について解説していきます。
債券のみで運用するって事なの?
債券といっても、国債、社債と色々あるから投資に適した債券で運用する事が重要なのよね。
今回紹介するファンドは、実績十分な運用会社なので魅力的なファンドだよ❢
わかりやすく説明してね!
サクっと米国総合債権は米国総合債券ETFであるAGGに投資する投資信託
米国債券ETFであるAGGとは投資適格債券市場に連動する成果を目指したETF
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)は、米国債券市場全体に投資しているAGGに投資する投資信託です。
AGGとは、iShares Core U.S. Aggregate Bond ETFの略で、米国の債券市場を代表する指数であるブルームバーグ米国債券総合指数に連動するように運用されるETFです。
AGGは、米国の政府債券、政府機関債券、企業債券、住宅ローン担保証券などの幅広い債券を保有しており、リスク分散や安定した収益を目指す投資家に適しています。
AGGの特徴としては、以下の点が挙げられます。
・資産規模が約900億ドル(約12兆円)と非常に大きく、流動性が高い
・経費率が0.04%と低く、コストパフォーマンスが高い
・配当利回りが約2.3%と魅力的で、毎月分配される
・債券の平均残存期間が約6年で、中期債に近い
・債券の平均格付けがAA-で、信用リスクが低い
以上のように、AGGは米国の債券市場に幅広く分散投資できるETFとして人気があります。
ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、証券取引所に上場されている投資信託の一種です。
ETFは、株式や債券などの資産を組み入れたバスケットを一単位として売買できるため、手軽に多様な投資ができるというメリットがあります。
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)の手数料
手堅い債券に投資する事になりますが、手数料をみていきましょう。
どれだけ良い投資先でも、多くの手数料を取られてしまうと意味がありませんからね^^;
サクッと米国 | eMAXIS Slim先進国債券インデックス | ニッセイ外国債券インデックスファンド | たわらノーロード先進国債券 | ダイワ米国国債7-10年ラダー型ファンド | |
指標とするベンチマーク | ブルームバーグ米国総合債券インデックス(円換算ベース) | FTSE世界国債インデックス(日本除く、円換算) | なし | ||
投資対象ETF | AGG | なし | |||
購入時手数料 | 無料 | 0.55% | |||
信託財産留保額 | 無料 | ||||
実質的信託報酬(年率/税込) | 0.0938% | 0.154 | 0.154 | 0.187 | 0.473 |
他の先進国債券への投資信託と比較してみても、手数料が低く抑えられている事がわかります。
ただ、基準とするベンチマーク自体が違うので、一概に一番良い商品であるとはいえません。
例えば、eMAXIS Slim先進国債券インデックスでは、FTSE世界国債インデックス(日本を除く、円換算)をベンチマークとしており、日本以外の主要国22ヵ国に分散投資された債券インデックスファンドです。
一方でサクッと米国は、米国のみの総合債券に投資するファンドとなっているので、この辺りは投資家の好みの問題でしょう。
今までのように米国が走り続けると思われる方はサクッと米国に投資するでしょうし、未来はわからないから分散投資したいと考える方は、先進国債券インデックスファンドに投資するでしょう。
SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)のチェックポイント
AGGはすでに約20年の運用実績があるファンド
AGGとは、ニューヨークに本社を置く、米国最大の運用会社であるブラックロック社が運用しており、設定日が2003年9月26日と約20年の運用実績があるETFです。
AGGのメリットは、安定した値動きと利回りです。債券は株式に比べて価格変動が小さいです。
過去20年間で、AGGの値動きの振れ幅をみていきましょう。
AGGの値動きの振れ幅を測る一つの方法は、年率換算ボラティリティという指標を使うことです。
年率換算ボラティリティとは、値動きの変動率の標準偏差を年率に換算したもので、値動きが大きいほど高くなります。
例えば、年率換算ボラティリティが10%であれば、1年間で平均して10%上下することを意味します。
この指標を使って、AGGの過去20年間(2001年から2020年まで)の値動きの振れ幅を計算すると、約3.2%となります。つまり、AGGは1年間で平均して3.2%上下することが予想されます。
もちろん、実際には毎年同じように値動きするわけではありません。
過去20年間で見ると、AGGの年率換算ボラティリティは最高で5.4%(2008年)、最低で2.1%(2019年)となっています。
また、AGGの最大下落幅は-4.1%(2013年)、最大上昇幅は11.0%(2011年)となっています。
この安定した値動きで、過去20年間の配当込みの年率利回りは4.2%もあり、安定した収入を得たい人におすすめです。
ボラティリティとは、市場や資産の価格が変動する度合いのことです。
ボラティリティが高いということは、価格が大きく上下することを意味します。
逆に、ボラティリティが低いということは、価格が安定していることを意味します。
AGGはボラティリティが低いETFとなっています。
米国1国への投資になってしまう懸念
すばらしい投資信託だと思う一方、米国1国への投資になってしまう懸念が挙げられます。
懸念点を挙げてみると
・為替リスク:米国の通貨であるドルが下落すると、ドル建ての資産の価値も減少します。
また、ドルが上昇すると、ドル以外の通貨で購入した資産の価値も減少します。
為替変動によって、投資成績に大きな影響を受ける可能性があります。
・地政学リスク:米国は世界の政治や経済に大きな影響力を持っていますが、同時に紛争や危機に巻き込まれるリスクも高いです。
米国と対立する国や地域との関係が悪化したり、米国内で政治的な混乱や社会的な不安が起きたりすると、米国の資産市場にネガティブな影響を与える可能性があります。
・多様性の欠如:米国1国への投資では、他の国や地域の成長や機会を見逃すことになります。
世界は多様で変化に富んだ市場を持っており、それぞれに特徴や魅力があります。
米国以外の市場にも投資することで、リスクを分散させたり、収益源を増やしたりすることができます。
以上のように、米国1国への投資には様々な懸念があります。
投資家は自分の目的やリスク許容度に応じて、グローバルな視点で資産配分を考えることが重要です。
まとめ
多くても全体の30%以内にすべし
いかがだったでしょうか。
今回はSBIアセットマネジメントが新規設定する投資信託であるSBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス・ファンド(愛称:サクっと米国総合債権)について紹介してきました。
安定感が高く、他の値動きが激しいインデックスファンドと併せ持つことで、値動きがマイルドになる期待が持てるファンドですね!
筆者的には以前紹介した、まるっと米国の債券のみ版だと考えています。
やはり米国1国集中は避けておきたいと思うので、割合的には3割未満の保有がおすすめかなぁって思いますね。
参考にして頂けると嬉しいですね❢
今回も皆様のお役に立てたら幸いです!
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますm(__)m
以上!