【投資のきっかけを与えてくれた】経済評論家・山崎元さんに感謝の意を表す
経済評論家で、元楽天証券経済学研究所の山崎元(やまざき・はじめ)さんが2024年1月1日に食道がんで亡くなられました。(享年65歳)
筆者は山崎元さん、水瀬ケンイチさんの共著「ほったらかし投資術(インデックス運用実践ガイド)」がきっかけで証券口座に口座を開設、投資を始めるきっかけを与えて頂きました。
それまでは 投資=ギャンブル、投資=うさんくさいもの というイメージしかなくて「投資をすすめる人」というだけで、少し距離を置いていたと思います。
その中で、それまでの投資のイメージを180度変えてくれた、さらに金融業界に対して忖度ない物言いで、真実を語ってくれた山崎元さんに感謝申し上げます。
山崎元さんとはどういった方だったのか?
山崎元さんの業界での人気と影響
山崎元さんは、金融業界に長く身を置き、経済評論家として活躍した人物です。その業界での人気と影響は、大きく以下の2つに分けられます。
1. 金融業界関係者からの人気
山崎さんは、金融業界の「不都合な真実」を率直に指摘することで、金融業界関係者からの人気を集めました。例えば、以下のような発言は、金融業界関係者に対してされています。
山崎さんのこうした発言は、金融業界の不透明性や問題点を浮き彫りにし、金融業界の健全化に貢献したと評価されています。
2. 一般投資家からの人気
山崎さんは、一般投資家向けの著書や講演活動も積極的に行い、金融に関する知識や情報をわかりやすく伝えることで、一般投資家からの人気を集めました。
山崎さんの著書は、多くのベストセラーを生み出し、一般投資家から支持されています。また、山崎さんの講演は、いつも多くの参加者で賑わいます。
山崎さんのこうした活動は、一般投資家の金融リテラシーの向上に貢献したと評価されています。
山崎元さんの業界での人気と影響は、金融業界のあり方を大きく変えたと言っても過言ではありません。筆者自身も大いに影響を受けました。
山崎元さんが与えた金融業界への影響と業績
山崎元さんは、金融商品の手数料問題を強く批判し、その問題点を次のように指摘していました。
- 手数料は、投資のパフォーマンスに大きな影響を与える。
- 手数料が高い金融商品は、投資家の利益を圧迫する。
- 手数料が高い金融商品は、金融機関の利益を上げるためのものである。
山崎さんによると、手数料は、投資のパフォーマンスに大きな影響を与えるとのことです。例えば、投資信託の場合、手数料率が1%高いと、20年間で資産の差は約30%になると言われています。つまり、手数料を抑えることは、投資の成功にとって非常に重要であると言えます。
また、山崎さんは、手数料が高い金融商品は、投資家の利益を圧迫する事を指摘。例えば、投資信託の場合、手数料率が1%高いと、毎年のリターンが1%減少することになります。つまり、手数料が高い金融商品を買ってしまうと、その分だけ投資の利益が減ってしまうことになります。
さらに、山崎さんは、手数料が高い金融商品は、金融機関の利益を上げるためのものであるとのことです。金融機関は、手数料を収入源としています。そのため、金融機関は、手数料の高い金融商品を販売することで、利益を上げようとします。
山崎さんのこうした視点は、金融業界に大きな影響を与えました。近年、金融機関は、手数料率の引き下げや、手数料のかからない金融商品の提供など、手数料問題の改善に取り組んでいます。
具体的には、以下の取り組みが進められています。
- インデックスファンドの普及
- 低コストの投資信託の提供
- 手数料のかからない金融商品の提供
今後も、金融業界における手数料問題の改善は進んでいくと考えられます。
山崎元さんが考える本当の投資とは?
山崎元氏は、金融業界に長く身を置き、経済評論家として活躍されました。その著書や講演活動を通じて、一般投資家向けに金融に関する知識や情報をわかりやすく伝え、金融リテラシーの向上に貢献されました。
山崎氏は、投資において「本当の投資」とは、以下の3つの要素を満たすものであると述べられています。
手数料を抑えること
手数料は、投資のパフォーマンスに大きな影響を与えます。そのため、手数料を抑えることは、投資の成功にとって非常に重要です。
信託報酬が0.5%以上の商品は検討の余地無しと発言されていました。
長期投資をすること
投資は、短期的に儲けようとするのではなく、長期的に資産を増やすことを目的とすべきです。短期的な値動きに惑わされず、長期的な視点に立って投資を行うことが大切です。
自分で考え、自分で判断すること
投資は、他人に任せるのではなく、自分で考え、自分で判断することが大切です。金融機関の営業マンや専門家のアドバイスは参考にするものの、最終的な判断は自分で行うべきです。
金融機関の人間は「金融機関が儲かるもの」をすすめる傾向があります。なので、最終的にはご自身で判断しましょう。
まとめ
投資に対する基礎知識を教えて頂いた山崎元さんに深く感謝申し上げます
2024年は元旦から能登半島地震、そして山崎元さんが亡くなられたという訃報を聞いて年明け早々、不穏な空気が日本にあります。
新NISA元年、個人投資家が増加すると思われるので、今までより一層、山崎元さんの知識や見解が求められる年でありました。
山崎元さんはお亡くなりになる直前まで活動をされており、有益な情報を発信されています。
※ReHacQ−リハック−【公式】チャンネルより 【後藤達也vsFIRE】投資の本質を徹底暴露!ビジネスパーソンが陥るキャリアの罠とは【山崎元】
※ReHacQ−リハック−【公式】チャンネルより 【後藤達也と新NISA】投資のシンプルな真実!赤裸々告白【S&P500とオルカン】
※堀江貴文 ホリエモンチャンネルより 食道がん闘病中の山崎元が語る「がんになって気づいたこと」【山崎元×堀江貴文】
これらの動画の内容も保険業界、金融業界に忖度なくご自身の意見を発信されています。
食道がんの闘病中であるにも関わらず、最後までご自身のスタンスを貫いた山崎元さんを尊敬申し上げ、感謝いたします。
長い間ありがとうごいました。