【わかりやすく】メタバースとはどんな場所?投資価値はある?将来の成長性を考察する
「メタバース」この言葉を最近よく耳にするかと思いますが、具体的にはどんな場所なのでしょうか?
一言で言えば、メタバースは”仮想の宇宙”、私たちが自由に行き来、交流し、体験することができるデジタル空間です。
では、そんなメタバースに投資する価値はあるのでしょうか?
この記事では、メタバースの現状と将来の成長性について深堀りします。
未来の大きな流れを掴み、投資のチャンスを逃さないための情報をお届けします。
メタバースって、よくわからないけど、仮想空間を楽しむみたいな事なの❓
メタバースっていう名前は聞くけど、内容はよくわからないって事は多いよね。
なので、今回はそのメタバースについてわかりやすく解説していくね❢
メタバースの基礎知識
メタバースとは?デジタルと現実が交差する新しい世界
メタバースとは、「メタ」(Meta) というギリシャ語の接頭語と「ユニバース」(Universe) という言葉を組み合わせたものです。
直訳すると「超えた宇宙」といった意味になりますが、ここでの「超えた宇宙」とは、物理的な現実の世界を超えたデジタルな宇宙、つまり仮想空間を指します。
メタバースの特徴やコンセプトを以下にまとめてみます。
①仮想の世界
メタバースは、コンピュータ上で生成される仮想的な空間や世界です。
この空間内で、ユーザーはアバター(仮想の自分)として行動することができます。
②実世界との連動
メタバース内の出来事や取引は、実際の経済や社会に影響を与えることがあります。
例えば、仮想空間での不動産取引や商品の購入が、現実のお金で行われることがあります。
③社交的要素
メタバース内では、他のユーザーと交流することができます。
パーティーや会議、コンサートなど、多くの社交的な活動が行われています。
④拡張可能性
ユーザーは自分の空間をカスタマイズしたり、新しいコンテンツを追加したりすることができます。
これにより、メタバースは常に進化し続ける空間となっています。
わかりやすい例
メタバースを理解するための一例として、人気のオンラインゲーム「フォートナイト」や「マインクラフト」を考えてみましょう。
これらのゲームでは、プレイヤーは自らのアバターを操作して仮想の世界を探索し、他のプレイヤーと交流することができます。
これはメタバースの基本的なコンセプトと同じです。
結論として、メタバースは現実の世界とは異なる、デジタルで構築された新しい宇宙や社会を指します。
技術の進化と共に、私たちの生活に深く関わってくる可能性があります。
メタバースの歴史。どのようにして生まれたのか?
メタバースのコンセプト自体は、現在の技術的な発展よりも前から存在していました。
それは主にサイエンスフィクションや哲学、文化の中で探求されてきたものです。
メタバースの歴史とその発展を簡単にまとめてみましょう。
①サイエンスフィクションの先駆者たち
1980年代、ウィリアム・ギブスンの小説「ニューロマンサー」には、デジタル空間「サイバースペース」のコンセプトが描写されていました。
これは、後のメタバースのアイデアの一部として取り入れられることとなります。
②「雪の結晶」の影響
1992年にニール・スティーヴンスンが出版した「雪の結晶」は、メタバースという言葉を最初に紹介した作品として知られています。
この小説の中で、彼は仮想空間を通じての社交活動や経済活動の可能性を探っています。
③初期のオンラインコミュニティと仮想空間
1990年代から2000年代初頭にかけて、インターネットの普及とともに、初期のオンラインコミュニティや仮想世界が登場しました。
例えば、「Second Life」は、ユーザーが仮想の土地を購入したり、自分のビジネスを始めたりすることができるプラットフォームとして非常に人気がありました。
④ゲームとしてのメタバース
「マインクラフト」、「フォートナイト」、「ロブロックス」などのゲームは、プレイヤーが自らの空間を作成し、他のプレイヤーと交流することができる環境を提供しています。
これらのゲームの成功は、メタバースの概念をさらに広めることとなりました。
⑤現代の技術とメタバース
近年、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、ブロックチェーン技術などの進展が、メタバースの発展をさらに加速させています。
これらの技術は、ユーザーがより没入感のある体験を得ることを可能にし、物理的な制限を超えて新しい経済や社交の形を生み出すこととなりました。
まとめると、メタバースのコンセプトは数十年にわたって進化してきましたが、その根底には「仮想空間での新しい経験や可能性」が常にありました。
現代の技術的進展とともに、これらの可能性は現実のものとなってきています。
投資としてのメタバース
メタバース産業の現在の市場規模
メタバース産業の市場規模に関しては様々な予測があります。
市場が確立されていない為、ハッキリとしたデータは現時点でありませんが、遠くない将来大きな市場となる事が予想されています。
以下に4つ例を挙げてみます。
①多様な産業が関与
メタバースの概念は、ゲーム、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、ブロックチェーン技術、リアルタイム3Dグラフィックスなど、多様な産業の組み合わせとして表れていました。
②早期の段階
2021年時点で、メタバース産業はまだ初期段階にあったと言えるでしょう。
そのため、市場規模を正確に評価するのは難しかったです。
③大手企業の関与
Facebook(現Meta)、Google、Microsoft、Amazonなどの大手テクノロジー企業が、この領域に投資や研究を進めていました。
④市場予測
一部の市場予測では、2025年や2030年までに数千億ドルに達するとの予想もありました。
ただし、これはあくまで予測であり、現実の成長率や市場の動向によって変わる可能性がありました。
現時点では、市場規模を正確に測る事はできませんが、大きなチャンスがあると予想する米国企業等は研究を進めています。
投資のメリット。なぜ今メタバースに注目するのか?
メタバースへの投資に関するメリットや、なぜ多くの投資家や企業がこの分野に注目しているのかを以下に詳しく解説します。
①未来のビジョン
メタバースは、次世代のインターネットやデジタル経済の中心としての役割を果たす可能性があります。
このビジョンが現実となれば、早期に投資した企業や個人は大きなリターンを享受できる可能性があるため、多くの投資家が関心を持っています。
②テクノロジーの進化
VR、AR、AI、ブロックチェーンなどの技術が急速に進化しており、これらの技術の組み合わせによってメタバースの実現が可能となってきました。
このテクノロジーの発展は、メタバースの成長と市場の拡大を加速させる要因となります。
③新しいビジネスモデル
メタバースは、新しい種類のビジネスモデルや収益の機会を生み出す可能性があります。
例えば、仮想不動産、仮想アート、デジタルファッションなど、従来の経済モデルでは考えられなかったビジネスチャンスが広がっています。
④グローバルな市場
メタバースは地域や国の境界を超えてアクセス可能であり、全世界のユーザーと繋がることができます。
これにより、企業やブランドはグローバルな市場でのプレゼンスを強化することが可能となります。
⑤コンテンツの価値
今後、メタバース内でのエンターテインメントやコンテンツは高い価値を持つと予測されており、コンテンツクリエイターやエンターテインメント産業にとっては新しい収益源となる可能性があります。
⑦既存ビジネスのデジタルトランスフォーメーション
既存のビジネスモデルもメタバースを利用してデジタル変革を図ることができる。
これにより、新しい顧客層の獲得やビジネスの拡大が期待されます。
⑦社会的・文化的影響
メタバースは、人々の生活や文化に大きな影響を与える可能性があり、これに早期から参加・投資することで、その方向性を一部コントロールすることができるかもしれません。
ただし、投資には常にリスクが伴います。
メタバースに関する投資も例外ではありません。
しっかりとリサーチし、リスクを理解した上で投資判断を行うことが重要です。
ですが、将来爆発的に飛躍する可能性を秘めていますね。
メタバース投資へのデメリット。注意点(リスク)。
メタバース投資に関わる主要なデメリットや注意点(リスク)を3つに絞ってご紹介します。
①技術の進化と廃れるリスク
メタバースの技術やプラットフォームは急速に進化しています。
今投資した技術やサービスが数年後には古くなるか、新しい技術に取って代わられるリスクがあります。
②規制の不確実性
メタバースや仮想通貨に関する法律や規制はまだ不確実です。
政府や関連機関からの新しい規制や法律が導入されると、投資の価値や事業モデルが大きく変わる可能性があります。
③セキュリティ問題
メタバース内のデジタルアセットや仮想通貨はハッキングのリスクがあります。
セキュリティ対策が不十分なプラットフォームやサービスに投資すると、大きな損失を被る可能性があります。
これら3つのリスクを特に意識して、投資を検討する際には十分なリサーチと情報収集を行うことが重要です。
投資としてのメタバースの実例
成功したメタバース関連の企業やプロジェクト
メタバース関連の企業やプロジェクトの中で、2023年時点で成功を収めていると認識されているものをいくつかご紹介します。
『Fortnite』
①2023年8月までに5億以上の登録ユーザーを獲得。
②数十億ドルの収益をゲーム内課金から生成。
③世界中のエンターテイメント産業とのコラボを実現。
④文化的現象としての地位を確立し、メディアでの露出も多数。
⑤ゲームを超えたイベントやコンサートで一貫した話題作り。
『バーチャルマーケット』
①VRChat上での開催を中心に、数十万人規模の参加者を集める。
②インディペンデントなクリエイターから企業まで幅広い出展者が参加。
③ユーザーとクリエイターが直接コミュニケーションを取る新しいマーケットスタイル。
④イベント毎に技術的・規模的な進化を続け、業界の標準的なイベントとして認識。
⑤VR技術の普及と共に、国内外からの注目度が増加している。
これらの企業やプロジェクトは、メタバースの概念を成功に導いた事例としてしばしば引用されています。
現時点では、メタバース関連の株は乱高下が激しく、業界の動向や技術の進化、規制によって不透明感は強いです。
投資するのであれば、今後も評価が大きく変わる可能性もある為、常に情報には敏感になっておく事が大切です。
メタバース関連の企業やプロジェクトの失敗例
メタバースや関連する技術の分野は、非常に新しいものであり、そのため成功例が報じられる一方で、失敗例も少なくありません。
以下は、メタバース関連の投資やプロジェクトでの一般的な失敗例をいくつか挙げてみました。
①AltspaceVR
初期のソーシャルVRプラットフォームの一つ。ユーザーが仮想空間内で他のユーザーと交流することができるサービスでしたが、資金調達の困難から一時は閉鎖を発表。
後にMicrosoftに買収されて再起を図りましたが、その初期の困難はメタバースの未熟さを示す一例として知られています。
②Google+
Googleが展開したソーシャルネットワーキングサービス。
バーチャルなコミュニティや環境の提供を試みましたが、FacebookやTwitterなどの既存のプラットフォームに比べてユーザーを引き付けることができず、2019年にサービスを終了しました。
③High Fidelity
Philip Rosedale(Second Lifeの創業者)によって開始されたソーシャルVRプロジェクト。
一時は高い注目を浴びていましたが、ユーザーの獲得に難しさを感じ、方針を転換してエンタープライズ向けのソリューション提供へとシフトしました。
これらの例から、メタバースや関連技術の分野は、まだ成熟段階には至っていないとも言え、投資やプロジェクト展開には十分なリサーチや慎重な判断が求められることがわかります。
まとめ
投資としてのメタバースの魅力と課題
いかがだったでしょうか。
今回はメタバースとは何なのか?投資価値はあるのか?について解説してきました。
結論をザックリいうと「メタバースには明るい未来は感じるけど、その銘柄を選定するのは難しい。」という事。
遠くない将来、メタバースの世界が当たり前になっている事は、想像に難しくないけど、どの企業がどの位成長するのか?といった事は、筆者はわからないですね。
ただ、今までリアル世界でしか体験しえなかった事を、オンライン上でたくさんの人間と共有出来るような体験が出来るようになれば、メタバース事業は爆発的に伸びていくと思います。
それまではメタバースを投資先として選ぶよりかは、インデックス投資や高配当株投資で淡々と資産を増やしていく事の方が良いでしょう。
インデックス投資と高配当株投資を具体的に紹介しています。
参考にして頂けると嬉しいですね❢
今回も皆様のお役に立てたら幸いです。
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますっ!
以上!