速報版 米国金利 27年7か月ぶりの0.75%の利上げ! なぜ? 株価、経済への影響は?
※↑FRBパウエル議長
日本時間2022年6月16日午前3時。
米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を0.75%上げる事を決定した。(通常は0.25%なので大幅上昇)
なぜ利上げを行うのか?
経済、日本への影響は?
オイラがわかる範囲で解説してみる!
金利上がった方が良い事があるの?
ただ今回のアメリカの中央銀行は金利を上げた方が良いと判断したって事。
ちょっと簡単に解説してみるね❢
結論!年内は米国金利は上がり続ける!
米国のインフレ率(物価上昇)が想定以上の水準に!年内は金利上昇が続いていく!
2022年現在。
日本でも物価高がー!って声がテレビ等のマスコミから声高に叫ばれているんだけれども、米国の物価高は日本の物価高とは比較にならない。
6月10日に発表された5月の消費者物価指数(CPI)が前年の同月に比べて8.6%上がっている事がわかった。
は・・・。8.6%ですよー--!!!
ちなみに日本の消費者物価指数を調べてみると4月で2.5%なので、いかに米国の物価上昇が急激なのかがわかる。
基本的にインフレ(物価が上がる)事自体は経済的には良い事で、大体1~3%のマイルドなインフレが続いていくと、国も国民も豊かな暮らしが続いていく事になる。
だけれども8%を超えるような急激なインフレになってくると、国民生活や雇用の安定が失われる不安があるので、インフレ率を落とすために金利を上げて(金融引き締め)物価高を抑制しようと動いたというのが今回の米国の利上げの理由である。
ただ、金利を上昇させるという事は景気を冷やす作用があるので、FRB(米国の中央銀行)利上げに慎重になっていた。
今回の5月のCPT(消費者物価指数)の推移を見てここまでの利上げをしざるを得ないと判断しただろうと思う。
7月以降も金利の上昇は0.5%~0.75%の可能性が高い。と、パウエル議長(FRB議長)もおっしゃっており、2022年末までに3.25~3.75%と示されており、これからも利上げが続いてく事を示唆している。
利上げの影響は?日本経済はどうなっていくのか?
利上げを行うとどうして株価が下がる事になるのか?
根本的な話なんだけれども、どうして利上げをしたら景気が圧迫されるんだろうか?
これは大きく分けて2つの理由が考えられる。
まず1つめは企業側の借り入れが難しくなり、新規事業等への投資が難しくなってくる事だ!
住宅ローンや自動車ローンを組んでいる方なら想像しやすいと思うんだけれども、金利が上昇するっていう事は当然の事ながら借り入れに対する返済がが上がってくる。
住宅ローン返済今まで月額8万円→金利上昇により月額10万円へ!
↑はわかりやすくする為に極端な例をだしているけれども、企業もこういった感じになる。
企業も当然の事ながら借り入れて事業を拡大させるための投資等を行っているので、その返済が大きくなれば利益は圧迫される。
また新規の借り入れに対しても、新しい金利に対しての借り入れになるので当然の事ながら審査は厳しくなってくる。
するとどうなるかというと、景気自体を冷やしてしまう事になる。
業績の良くない企業には投資は集まらなくなってくるので、株価は下がってくるのである!
これが株価が下落するザックリとしたメカニズム。
なので急激な物価高になっているわけでもないのに、金利を上げてしまったら景気が悪くなってしまうのである。
2つ目は投資する側が安全資産に資金を移動させてしまう事が考えられる!
これも投資を行っている人は自分の事として考えてもらったらいいんだけれども、銀行の預金金利や国債の金利で4%とか5%とかになってきたら、よほど株式投資が好きな方でないと国債や銀行預金に資金が流れてくる。
銀行預金や国債は無リスク資産と言われ、ほぼ元本が保証されているのでわざわざリスクの高い株式投資にお金を入れる必要がなくなる。(銀行は預金1,000万円までが保護の対象)
と、いう事は企業への投資は今より確実に集まらなくなってくるので株価は下落していく事になる^^;
まだ他にも要因はあるんだけれども、ザックリと上記2つの要因で利上げによる株価の低下と、景気の悪化は説明できるであろうと思う。
じゃあ米国の金利上昇による日本への影響は?日本経済はどうなる?
日本に住んでいる我々が一番気になっているのがこの課題であると思う。
結局日本はどうなるの?っていう話。
これはあくまでオイラの予想でしかないんだけれども
2023年上旬まで円安が進むと思われます!
どうしてそう思うかというと、米国の金利は2022年末にかけてあげていく事はすでに説明済なんだけれども、日本の金利はどうするか?って問われると日本の金利上昇は今年中は無いと思うからである。
日本はここ最近でこそ物価高が押し寄せてきた!と物価が上がる事に少しずつ慣れ始めているけれども、日本は1997年にデフレに突入してから今までの約25年間。ほとんど物価が横ばいの状態で推移してきたので、国民自体が物価上昇に慣れていない。
先日の黒田総裁の発言もそうなんだけれども、やはり長い間デフレに陥った我々国民のマインドがデフレマインドになってしまっていて、安く買える事が正義!みたいな感覚を抜かないと経済成長を掴めない。
で、その経済成長を達成しないと金利を上げる事は出来ないって考えるのが普通の日本銀行総裁の感覚だろうと思う。
少し考えてもらったらすぐわかると思うんだけれども、今金利を上げてしまうと円安はある程度とめる事が出来るかもしれないけれども、国民経済がかなり苦しくなってくる。
日本は住宅に関しても持ち家、新築信仰があり住宅ローンを組んでいる労働者がたくさんいらっしゃるので、金利が上がってしまうとローンを抱えている人の生活を圧迫するし、下手したら家計破綻する人も多く出てくるかもしれない。
なので金利上昇をしようとするのならば、賃金の上昇が継続的に見えてくるような環境になってきて、初めて金利引き上げを検討して良いと思うのがオイラの意見である。
ただ、日本銀行黒田総裁の任期が2023年4月までで、国会で新しい日銀総裁の同意を得て内閣で承認される形になるんだけれども、その内閣が岸田内閣なので日銀総裁人事でめっちゃ失敗しそうにオイラは思っている。
黒田総裁は先進国ではスタンダード(標準的)な政策を実行されてきた方なだけに、岸田総理が不景気大好き総裁を連れてこないか心配だ。
なんせ岸田総理自身が景気にマイナスな発言が多く自覚もあまりないし、増税大好き論者なので2023年以降日本はコロナとは関係ない所で不景気に陥っていきそうに思うのである。
日本の物価高はどう対策すべき?
↑の方でも書いたけれども、日本の4月のCPI(消費者物価指数)は2.5%とそこまでのインフレではないんだけれども、米国の利上げの影響により円安に拍車がかかる可能性があるので、ひょっとしたら急激な物価上昇になりかねない。
米国のように8%とかの物価高になってしまうと、いくらデフレを脱却したとしても国民生活は苦しくて仕方なくなる。
かといって、日本銀行が金利をあげて先ほど言ったように住宅ローンや自動車ローン、企業の借り入れ返済額が上がってしまうともっともっと国民生活は苦しくなってくる。
と、考えるとオイラが思いつく方法は1つしかなくて、何かというと
思い切った財政出動&減税!
である。
所得税を減税して国民の可処分所得を増やすのもいいし、消費税を5%まで落としてもいい。
あとはGoToトラベル&GoToイート、消費に対してマイナポイントでキャッシュバックしてくれてもいい。
なんせ国民全体の金回りをよくする事で円安を乗り切って、継続的な賃金上昇まで持っていってほしい。
そこまで来るとマイルドなインフレ(1~3%)を、安定的に運用する為金利の上げ下げを行ったらいいと思う。
岸田総理と黒田総裁、来年着任される日銀新総裁には是非ともそこまでやり遂げてもらいたいと思うのである。
まとめ!
米国の金利上昇はまだまだ続くよ!日本の物価高対策は日本政府が対策を!
いかがだったでしょうか。
今回はつい6時間程前に行われたFRBの利上げ0.75%の発表に伴い、速報的に記事にしてみました!
米ドルの金利が上がるから当然低金利の日本円にはお金が集まらず、円安傾向はまだまだ続くものと思われます。
なので急激な物価上昇がおこった際は、岸田内閣にしっかりと財政出動や減税をつかって対策をしてもらったら乗り切れると思うので国民全員で内閣の動きに注意しましょう!
またこういう話をすると
これ以上国の借金増やしてどうするねん!
とか
子供たちにこれ以上つけを回してはいけない!
って言い始める方が必ず現れるので、そういった方には是非
↑この辺りの記事を読んでもらえると助かります。
未来の子供たちに借金を残すなという意見はオイラもよくわかるけど、もっと大事なのは
未来の子供たちにお金を稼ぐシステムを引き継いでもらう事!
がオイラ的には大事だと思いますけどね!
稼ぐことさえ出来たら、借金はいつか返せるので(^^♪
今回も皆様のお役に立てたら幸いです!
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願い申し上げますm(__)m
以上!