【新たな選択肢】eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>とは?オルカンとの違いは?
「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)」が2024年10月25日に設定、運用開始されます。
低コストで投資できる人気のインデックスファンドに、新たな選択肢が登場しました。eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は、その名の通り日本を含む先進国の株式に投資するファンドです。 つまり、アメリカやヨーロッパ、そして日本の企業にまとめて投資できる、ということですね。
では、従来の「全世界株式(オルカン)」と何が違うのでしょうか? オルカンは新興国も含まれているのに対し、eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は先進国のみへの投資となります。新興国は成長のポテンシャルが高い反面、経済状況や政治体制が不安定な国が多いのも事実です。そのため、「リスクを抑えつつ安定したリターンを狙いたい」という投資家にとっては、先進国株式に絞った投資は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
この記事では、eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)の特徴やオルカンとの違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットを、図表などを用いてわかりやすく解説します。さらに、NISAや積立投資での活用方法についても触れていきますので、ぜひ最後まで読んで、自分に合った投資戦略を見つけるための参考にしてください。
オール先進国?
今までの先進国株式インデックス・ファンドは先進国株式ではなかったの?
全てでは無いけど、実は先進国株式(MSCIコクサイ・インデックス)をベンチマークにしているインデックス・ファンドは、日本株式が入って無かったのよ。
なので投資家は「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」+「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」みたいな感じで、日本を含む先進国株式インデックスファンドを作っていたのよ。
今回登場するファンドは1本のインデックスファンドで「日本を含む全ての先進国に投資出来るファンド」が登場するって事。
オルカンとの違いも含めて説明していくね!
そっかー。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」には日本は含まれていなかったのかぁ。
意外と知らない人は多いかもしれないね!
しっかりと勉強しておこう!
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>徹底解説!オルカンとの違いは?
そもそもeMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)って?
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は、2024年10月25日に三菱UFJ国際投信から設定される、日本を含む先進国の株式に投資するインデックスファンドです。
従来のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスとの違いは、日本株が含まれている点です。
投資対象はMSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)で、この指数に連動する投資成果を目指します。
eMAXIS Slimシリーズの特徴である低コストも健在で、信託報酬率は年率0.09889%以内(税込み)と、業界最低水準です。
NISAの「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の対象ファンドなので、非課税で投資することができます。
日本株を含む先進国のインデックス・ファンドなら本当に何も考えずに投資出来そう。
だけど、債券やREITとのバランスはしっかりと気にしないとね!
オルカンとの違いを徹底比較!
上記のチャートは米国株式(S&P500)、オール先進国、全世界株式(オルカン)の過去約5年間の比較チャートです。米国株式がGAFAMやエヌビディアの影響もありダントツの利回り(約200%)ですが、オール先進国や全世界株式(オルカン)も5年間で約150%の成長を見せています。
項目 | eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
---|---|---|
愛称 | オール先進国 | オルカン |
投資対象地域 | 日本を含む先進国(23ヵ国) | 先進国(23ヵ国) + 新興国(24ヵ国) |
連動する指数 | MSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) |
分散投資 | 先進国23ヵ国へ株式分散投資 | より広い地域への株式分散投資(世界47ヵ国) |
成長性 | 政治、経済の安定した先進国で運用 | 新興国の成長力を取り込める |
リスク | 政治、経済、通貨の安定性に優れる | 新興国投資のリスクを含む |
信託報酬率 | 年率0.09889%(税込) | 年率0.05775%(税込) |
NISA枠 | 成長投資枠 つみたて投資枠の両方で運用可能 | 成長投資枠 つみたて投資枠の両方で運用可能 |
ではオール先進国と、全世界株式(オルカン)の違いを説明していきます。
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)と、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)いわゆる「オルカン」との違いは、主に以下の3点です。
- 投資対象地域: eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は日本を含む先進国株式に投資します。一方、オルカンは先進国と新興国の株式に投資します。つまり、オルカンは新興国株式を含む分、より広範囲に分散投資できます。
- 連動する指数: eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)はMSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する一方、オルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)に連動します。
- リスクとリターン: eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)はオルカンに比べて、新興国株式のリスクを取りません。一般的に新興国株式は、先進国株式に比べて高リターンが期待できる一方、リスクも高くなります。
どちらが良いかは、投資家のリスク許容度や投資目標によって異なります。 新興国株式への投資を避けたい場合は、eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)が選択肢となります。
過去5年間の成績をみると、オルカンとほぼ変わらない。
米国が強いけど、オール先進国もオルカンも良い伸び方だね!
NISA・つみたて投資枠で運用が可能
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は、NISA(少額投資非課税制度)の「つみたて投資枠」で運用できる商品です。つみたて投資枠では、年間120万円まで積立投資できます。NISAを利用することで、運用益が非課税になるため、効率的に資産形成を行うことが可能です。
「つみたて投資枠」で投資できる商品は、金融庁が定めた一定の基準を満たしている必要があります。eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)は、これらの基準を満たしており、長期・積立・分散投資に適した商品として認められています。
NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を活用することで、非課税で効率的に資産形成を目指せる点が、eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)の魅力の一つと言えるでしょう。
まとめ
長期での利回りは年率7~8%程度と推測。新興国の成長をどう考えるか?投資家の性格が出る商品。
いかがだったでしょうか。
今回は2024年10月25日に設定・運用が開始されるeMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>について紹介してきました。
先進国の政治、経済の安定感の中で運用していきたいと考える投資家にとっては良い商品であると言えるでしょう。ただ、インド株やベトナム株等、新興国はこれから成長期を迎えると言っていい国がたくさんある事は事実です。
新興国には政治状態が不安定、通貨の価値が不安定といった不安要素はありますが、それを入れてもあまりある成長要素を備えている事も事実です。実際、インド株等はインデックス・ファンドも次々と登場しており、投資家の資金を集めている事も事実です。
そこをどう考えるか?投資家の性格が問われる商品であると言えるでしょう。
筆者なら、やはり全世界株式(オール・カントリー)を買ってしまいますね。新興国の成長を取り入れたいですから。だけど、オール先進国も素晴らしい商品である事は間違いないと思っています。
高配当株のおすすめ投資信託も紹介しています。
参考にして頂けると嬉しいですね!
今回も皆様のお役に立てたら幸いです。
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますっ!
以上!