【手数料最安クラス】楽天オールカントリー・楽天米国株式(S&P500)を解説!
2023年10月6日。楽天投信投資顧問株式会社より新ファンドが発表されました。その名も
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・オールカントリー)
楽天・S&P500インデックス・ファンド(愛称:楽天・S&P500)
の2ファンドです。
設定日は2023年10月27日からで、楽天証券にて取り扱いを開始します。
今回はこの2ファンドの魅力と特徴をわかりやすく解説していきます。
楽天オールカントリー❓
楽天って全世界株のインデックスファンド運用していなかったっけ?
一般的に楽天VTと言われるファンドの事ね。
今回設定されるファンドと楽天VT、楽天VTIとは別のファンドとして運用される事になるみたいね。
その辺りも含めて解説していくね!
楽天オールカントリーファンドの解説
楽天オールカントリーファンドの魅力
楽天証券では、2023年10月27日に「楽天オールカントリーインデックスファンド」が設定されます。このファンドは、全世界の株式に投資するインデックスファンドであり、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動することを目標に運用されます。
楽天オールカントリーインデックスファンドの魅力は、以下のとおりです。
①手数料が安い
楽天オールカントリーインデックスファンドの信託報酬は年率0.05775%(税込)であり、全世界株式型インデックスファンドの中では最安水準です。手数料が安いということは、投資元本から差し引かれるお金が少なくなるため、長期投資において大きなメリットとなります。
②1本で全世界の株式に投資できる
楽天オールカントリーインデックスファンドは、日本を含む先進国・新興国の株式に投資します。そのため、全世界の経済成長の恩恵を受けることができます。
③長期投資に適している
インデックスファンドは、市場全体の動きに連動するように運用されるため、長期投資に適しています。楽天オールカントリーインデックスファンドのベンチマークとするMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスは、過去30年のトータルリターンは年率7.6であり、長期投資で資産を増やすためには最適な投資商品と言えます。
④楽天オールカントリーインデックスファンドが向いている方
楽天オールカントリーインデックスファンドは、長期投資で資産形成を目指す方にとって最適な投資商品です。特に、以下のような方におすすめです。
・手数料を抑えて資産形成をしたい
・全世界の株式に分散投資したい
・長期投資で資産を増やしたい
楽天オールカントリーインデックスファンドは、手数料が安く、全世界の株式に投資できるため、長期投資に適したインデックスファンドです。
楽天オールカントリーファンドの運用実績とチャート
2023年10月27日が設定日となる為、現時点では運用が始まっていないので運用実績とチャートというのは存在しないのですが、ベンチマークとするMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの過去の実績を見ていきましょう。
※WealthNaviより引用
↑のチャートは過去25年間の日本株(TOPIX)と全世界株(MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス)の比較チャートです。
日本はバブル崩壊後からのデータになりますが、それにしても回復が遅すぎます。
比べて全世界株は25年間の間に約7倍に成長しています。
楽天オルカンがベンチマークとする指数であるMSCIオールカントリー・ワールド・インデックスの過去30年間の利回りは、円換算で年率7.6%です。
30年前から3万円の積立投資を行っていたとすると
3万円×30年(360ヶ月)×年率7.6%=41,241,986円
まで資産が膨らんでいた計算になります。(元金は1,080万円です)
また、この間の日本はほぼ成長せず失われた30年と言われてきましたが、全世界株の良い所は全世界の成長の果実を得る事が出来る事です。
楽天S&P500インデックス・ファンドの解説
楽天・S&P500インデックス・ファンドの魅力
楽天証券では、2023年10月27日に「楽天・S&P500インデックス・ファンド」が設定されます。このファンドは、米国の株式市場を代表するS&P500指数に連動するインデックス・ファンドです。
楽天・S&P500インデックス・ファンドの魅力は、以下のとおりです。
①手数料が安い
楽天・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬は年率0.09372%(税込)であり、S&P500インデックス連動型インデックス・ファンドの中では最安水準です。手数料が安いということは、投資元本から差し引かれるお金が少なくなるため、長期投資において大きなメリットとなります。
②米国の大型株に投資できる
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、米国の大型株500銘柄に投資します。そのため、米国の経済成長や企業の成長を享受することができます。
もちろん、GAFAM(Google、apple、Facebook、Amazon、Microsoft)もS&P500の銘柄に入っています。
③長期投資に適している
インデックス・ファンドは、市場全体の動きに連動するように運用されるため、長期投資に適しています。楽天・S&P500インデックス・ファンドのベンチマークであるS&P500は、過去30年のトータルリターンは年率9.8%であり、長期投資で資産を増やすためには最適な投資商品と言えます。
④楽天・S&P500インデックス・ファンドが向いている人
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、長期投資で資産形成を目指す方にとって最適な投資商品です。特に、以下のような方におすすめです。
・手数料を抑えて資産形成をしたい
・これから先も、米国経済が世界の中心であると信じており、米国の大型株に分散投資したいと考えている方
・長期投資で資産を増やしたい
楽天・S&P500インデックス・ファンドは、手数料が安く、米国の大型株に投資できるため、長期投資に適したインデックス・ファンドです。
⑤楽天・S&P500インデックス・ファンドと楽天オールカントリーインデックスファンドの違い
楽天・S&P500インデックス・ファンドと楽天オールカントリーインデックスファンドの違いは、投資対象の株式です。楽天・S&P500インデックス・ファンドは米国の大型株500銘柄に投資するのに対し、楽天オールカントリーインデックスファンドは全世界の株式に投資します。
そのため、楽天・S&P500インデックス・ファンドは、米国の経済成長や企業の成長に敏感に反応する一方で、楽天オールカントリーインデックスファンドは、全世界の経済成長や企業の成長に分散投資することができます。
どちらのファンドが適しているかは、投資の目的やリスク許容度によって異なります。
米国の経済成長や企業の成長に投資したい
→ 楽天・S&P500インデックス・ファンド
全世界の経済成長や企業の成長に分散投資したい
→ 楽天オールカントリーインデックスファンド
筆者は全世界株派なので、どちらか1本で運用しなさい!と言われればオールカントリーを選択します。
S&P500の運用実績とチャート
楽天S&P500も運用が始まっていないので、S&P500の過去の実績を見てみます。
※SBIアセットマネジメントより引用
上のチャートはS&P500とTOPIXの比較チャートです。
S&P500はITバブル崩壊やリーマンショック、チャイナショックのような大きなピンチを乗り越えて成長を続けています。
このチャートは始まりを100として換算しており、1989年から2019年までの30年間で1500を超える所まで上昇しています。
つまり、15倍以上の上昇を続けているという事です。
この間年率9%以上で上昇しているので、月3万円の積立を30年間行っていたとすると
3万円×30年(360ヶ月)×9%(年率)=54,922,304円
この位の資産になっていたという事になります。(元金1,080万円)
米国株に魅力を感じる投資家が多い理由がわかりますね。
楽天シリーズとeMAXIS slimとの比較
運用コスト(手数料)
eMAXIS slimシリーズは日本最大級のインデックス・ファンドを運用しています。
なのでインデックス・ファンドの最強のライバルは、eMAXIS slimシリーズという事になります。
では信託報酬(手数料)で比較してみましょう。
指数 | 信託報酬(税込) | |
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.05775% |
eMAXIS slim全世界株式(オールカントリー) | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | 0.05775% |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | S&P500種 | 0.09372% |
eMAXIS slim米国株式(S&P500) | S&P500種 | 0.09372% |
信託報酬については、全てeMAXIS slimシリーズと合わせてきています。
実はこの信託報酬は、他のライバル投信であたる、たわらノーロードシリーズや初めてのNISAシリーズと全く同じ信託報酬になっています。
現時点でこの信託報酬より低いファンドは、国内にはありません。
ただ、実質コストは1年以上運用を続けてみて初めてわかるものなので、実際はどの位のコストになっているのか?気になる方は確認された方が良いと思います。
販売会社
10月27日に設定される楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンドは現時点でわかっている範囲では、楽天証券でしか購入する事ができません。
一方、eMAXIS slimシリーズは多くの証券会社のみならず、多くの銀行でも取り扱われており、純資産が集まりやすい状況になっています。
また、仮に証券会社を移管するにしても、移管先で取り扱われていない投資信託は移管する事が出来ません。
筆者はここに大きな不満を感じましたね。
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天・S&P500インデックス・ファンドを購入してもらうと、他の証券会社に移管できないようにする事が本当の狙いなのでは?と感じてしまいました。
もちろん、これから販売会社を増やしていって、そんな不安を払拭してくれるかもしれませんが、現時点ではそういう感想を持ってしまいますね^^;
最低でもSBI証券、マネックス証券、松井証券辺りでは取り扱うように改善して頂きたいですね!
まとめ
現時点で購入するならeMAXIS slimシリーズが圧倒的に有利!
いかがだったでしょうか。
今回は2023年10月6日に発表された、楽天オールカントリー・楽天米国株式(S&P500)について解説してきました。
筆者の結論としては現時点で、楽天オールカントリー・楽天米国株式(S&P500)を購入する理由は見当たりませんね^^;
もちろん良い商品だとは思いますし、3年程前だったら自信を持っておススメしていたかもしれませんが、現在のインデックス・ファンドはeMAXIS slimシリーズが抜きんでていますね。
手数料は同じだし、純資産は集まっているし、販売会社は多いしで、あえて楽天オールカントリー・楽天米国株式(S&P500)を購入する必要は無いですね。
ですが、今後手数料を引き下げたり、他社にはないようなサービスを展開したりするような事があれば、おすすめ商品になり得る可能性はあります。
例えばこの2ファンドを積立設定していれば、楽天市場でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)が+1倍になるような事があれば、筆者的にはeMAXIS slimシリーズを凌ぐ商品になりえると思います。
今後の展開に期待したいですね!
↑おすすめの投資先を紹介しています。
参考にして頂けると嬉しいですね❢
今回も皆様のお役に立てたら幸いです。
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますっ!
以上!