日本銀行とは?日本銀行の役割ってどんな事?
銀行の銀行と言われる日本銀行。
一体どんな銀行でどういう役割を担っているのか?
ザックリ紹介してみようと思う!
なんとなくでもわかるように、調べてみようと思うわ!
日本銀行の役割って何?
ズバリ!物価の安定を図ることが最大の目的!
日本銀行の最大の役割は物価の安定である。
極端なインフレ(物価が上がり、通貨の価値が下がる事)や極端なデフレ(物価が下がり、通貨の価値が上がる事)にならないように金融政策決定会合を行い、金融政策を決定していく。
2012年に就任した安倍政権以降、2%の物価上昇を狙ったインフレターゲットという方針を掲げて金融政策が実行されてきている。(現在も達成できていないんだけどもw)
今はどういう政策をとっているの?
2%程度のマイルドなインフレになるよう金融緩和を行っている!
1997年以降の日本経済はデフレが進んでおり物価が下がって不景気が深刻化していた。
デフレとは物価がさがって通貨の価値が上がる現象なので一瞬
物価が下がったのなら安く買えていいじゃ~ん!
って思われそうなんだけれども、デフレってかなり生活が苦しくなる状態なんだ。
どういう事かというと、
物の価格って原価に利益がのった状態なんだけれども、その物価を下げていかないと商品が売れなくなってきたので値段を下げる。
↓
そうなると商品の利益が下がり
↓
会社の利益も下がる。
↓
その状態が続いていくと、今度は仕入れ原価を下げないとやっていけないので仕入れ業者に原価交渉。
↓
原価が下がり、仕入れ業者の利益も減少。
↓
結果両方の会社の利益が減少する。
↑こんな感じになるんだけれども、これだけを見るとお客さんは商品の値段が下がって得をしているように見えるんだけれども、実はそうではない。
その会社の利益が圧迫されて苦しくなっていくって事は、日本全体の企業の業績が悪化していく事になるので、失業者は増える事になるし給料やボーナスが下がっていく事になる。
なのでデフレから抜け出すために日本銀行は金融緩和を続けてくれている。
んじゃインフレになるとどうなるの?
政府、日銀は今2%の物価上昇を目標に金融緩和を行っているんだけれども、物価が上昇するインフレになったら一体どうなるのか。
すっごく単純に書いてみると
商品の値段を上げる事が出来るようになる。
↓
その商品の利益の幅が増える。
↓
会社の利益が大きくなってくる。
↓
仕入れ原価が上がってくる。
↓
仕入れ業者の利益があがる。
↓
企業の業績が上がり、雇用が増加して給料やボーナスがアップする。
↑めちゃくちゃ単純に書くとこういう事になってくるんだけれども、これはあくまで2%程度のマイルドなインフレが持続的に起こった場合の例え。
10%とか15%とかの急激なインフレが起こったとすると、数年で物価が倍とかになってくるので、それはそれで非常に問題。
なので日本銀行の大きな役割として物価の安定をはかり、場合によっては金融緩和をする等の対策を講じているんだ。
日本銀行券の発行・流通・管理をする大事な役割もある!
日本銀行は、日本で唯一「発券銀行」として日本銀行券を発行して、金融機関との間で銀行券の受払等を通じて安定的に供給を行う事も大事な役割。
日本銀行券って何かというと
・一万円札
・五千円札
・二千円札
・千円札
実は貨幣である500円玉、100円玉等は日本銀行が発行しているのではなく、日本政府が発行している。
独立行政法人造幣局が製造を行い日本銀行へ交付されるっていう手続きになっているそうだ。
金融機関から受け入れた銀行券の鑑査(枚数や真偽の鑑定)を行い、銀行券としての信認を確保する業務を行っている。
日本の金融システムの安定化を担う!
日本銀行は各金融機関から当座預金を受け入れて、当座預金の振替によって資金決済を行うシステムの提供を行っている。
また、日本政府の政府預金として預かっている国庫金(国の資金9の管理や政府が保有している有価証券の受払・保管などの事務や、国債の発行や振替決済などを行っている。
国際的には円の為替の急激な変化があった場合なんかに、日本経済にとってよろしくない状況と判断される場合は財務大臣の指示によって為替介入を行っている。
難しい業務が多い印象だね^^;。
まとめ!
実は経済においては日本政府と同じくらい重要な役割!日銀の発言一つで国民生活や株価に影響する!
いかがだったでしょうか。
今回は日本銀行について短くザックリと紹介してみました!
日本銀行って実は経済的には日本政府と同じくらい重要で、金利政策も日銀が決定しています。
なので金利が上がったり、下がったりするのも大本は日銀の政策。
金利が上がるとローン(借り入れ)のある方は生活が苦しくなったりするし、企業も借り入れの返済額が大きくなるのでよろしくない。
一方、資金を大量に保有している人にとっては、資金を増やせるチャンスになる。
逆に金利を下げるとお金が借りやすくなり、住宅ローンを組んでいる方にとっては生活は楽になるし、企業も借入金の返済が楽になる。
この金利政策を考えるだけでも、日本銀行の総裁が金利について発言する事がいかに日本経済に大きな影響を及ぼすかは理解しやすいと思う。
少しでも日本経済や政治について関心を持ってもらえたら嬉しいと思って今回は日本銀行について記事にしてみました。
今回も皆様のお役に立てたら幸いでございます!
また、お役に立てる情報を発信出来るよう頑張りますので、よろしくお願いいたしますm(__)m
以上!