【嬉しい悲鳴】大手投信会社も手数料の値下げラッシュ!信託報酬引き下げ競争が加速!
インデックスファンドの手数料が下がり続けています。
大手投信会社も信託報酬の値下げに踏み切り、投資家にとっては朗報です。
しかし、この値下げラッシュの背景には、何があるのでしょうか?
この記事では、信託報酬引き下げ競争の現状とその理由、そして投資家にとってのメリットを解説します。
そんなに大事な事なの?
僕にはよくわからないや💦
このまま競争が加速しても、個人投資家にとっては良い事ばかりだね❢
投資家にとってお得な情報は見逃さないように注意しておかないとね❢
なんかいい情報があったら教えて・・・zzz
2023年に入って、インデックスファンドの手数料値下げ競争が加速しています
2024年開始の岸田NISA(新NISA)に合わせて競争激化
2024年から始まる岸田NISA(新NISA)とは、現在のNISA(少額投資非課税制度)の上限額を引き上げ、より多くの個人投資家に非課税のメリットを提供する制度です。
岸田NISAの上限額は、年間40万円から年間360万円に増え、期間ありから期間無期限に延長されます。(その代わり生涯投資枠という限度額が実装されます)
NISA制度を確認していきます。
現行一般NISA | 現行つみたてNISA | 2024年開始新NISA | ||
一般型(成長投資枠) | つみたて型(積立投資枠) | |||
年間投資額 | 120万円 | 40万円 | 240万円 | 120万円 |
生涯投資枠 | 600万円 | 800万円 | 合計1,800万円 | |
運用期間 | 5年 | 20年 | 無期限 | |
投資可能期間 | 2023年まで | 2042年まで | 無期限 | |
投資先 | 国内・外国の上場株式やETF,投資信託等 | 金融庁が厳選した長期投資に適した投資信託 | 国内・外国の上場株式やETFや投資信託だろうと思います | 金融庁が厳選した長期投資に適した投資信託だろうと思います |
今までのNISA制度では、一般NISAかつみたてNISAのどちらか一方を選択する形でしたが、新NISAでは併用する事が可能で、生涯投資枠として1,800万円まで拡充されます。
この大幅拡充をきに、投資に興味を持つ人は増えるでしょうし、実際に投資を始める人は増えるでしょう。
この機会をチャンスに捉えたファンドが、新規顧客の獲得に意欲を燃やし、手数料の値下げ競争は激化してきています。
先手を打ったのはたわらノーロードシリーズ
たわらノーロードシリーズとは、投資信託の一種で、販売手数料や信託報酬が安く、コストパフォーマンスに優れた商品です。
たわらノーロードシリーズには、国内株式、国内債券、海外株式、海外債券などのさまざまな資産クラスがあり、自分の目的やリスク許容度に合わせて選ぶことができます。
eMAXIS slimシリーズと並ぶ、インデックス型の人気投資信託ですが、ここ数年はeMAXIS slimシリーズと比較すると、リードを許してきた感がありました。
2023年3月24日、そのたわらノーロードシリーズが、信託報酬(手数料)の大幅引き下げを発表しました。
※アセットマネジメントOneより引用
小さくて、少し見えづらいかもしれませんが、S&P500、先進国、新興国、全世界、日経225の全ての株式インデックスファンドで、eMAXIS slimシリーズより低い手数料に引き下げる事を発表しました。
嬉しい悲鳴ですね^^
負けじとeMAXIS slimシリーズも手数料の引き下げを発表
eMAXIS slimシリーズは、低コストで分散投資ができるインデックスファンドのシリーズです。
eMAXIS slimシリーズには、米国株式、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券などの資産クラスをカバーするファンドがあります。
2023年3月30日、eMAXIS slimシリーズも、信託報酬の引き下げを発表しています。
※三菱UFJ国際投信より引用
こちらも、全てのファンドの手数料を引き下げてきました。
我々個人投資家にとっては、こちらも嬉しい現象ですね^^
たわらノーロードシリーズとeMAXIS slimシリーズを比較
一覧表を2つ見せられても、わかりにくいと思うので、2つのシリーズを比較してみます。
投資先 | eMAXIS slim 信託報酬(税込) | たわらノーロード 信託報酬(税込) | 手数料の差(%) | eMAXIS slim 純資産(億) | たわらノーロード 純資産(億) |
S&P500 | 0.09372% | 0.09372% | 0% | 約19,200億円 | これから |
先進国株式 | 0.09889% | 0.09889% | 0% | 約4,200億円 | 約2,800億円 |
新興国株式 | 0.1859% | 0.1859% | 0% | 約1,040億円 | 約158億円 |
全世界株式 | 0.11325% | 0.1133% | 0.00005% | 約9,800億円 | 約52億円 |
日経平均株式 | 0.143% | 0.143% | 0% | 約270億円 | 約820億円 |
8資産均等型 | 0.143% | 0.143% | 0% | 約1,850億円 | 約420億円 |
※2023年4月12日時点の比較です。
ご覧のように、2つのシリーズ共に、ほとんど信託報酬(手数料)に差がなくなりました。
ただ、注目すべきは純資産の額です。
S&P500に連動する投資信託は、たわらシリーズはこれから運用を開始するので、純資産はありませんが、すでに運用を開始しているファンドで比較しても、純資産額がeMAXIS slimシリーズとたわらシリーズでは大きく違ってきています。
一般的には、純資産が多いほど、コスト低減効果があり、実質コスト(隠れコスト含む)の部分で、差が出てくる傾向にあります。
なので、現時点ではeMAXIS slimシリーズに積立ていった方が、安定した運用を期待できると言えるでしょう。
まだまだ登場する低コストインデックスファンド
Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)
日興アセットマネジメントが、2023年4月10日に提出した、有価証券届出書で明らかになった「Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)」という投資信託が、一部投資家の間で話題になっています。
Tracers(トレイサーズ)は以前、筆者自身も興味のある投資信託として、記事にさせて頂いたことがあります。
今回のTracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)については、その信託報酬の安さが話題を集めています。
大人気ファンドである、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)と同じ指数へ連動する成果を目指しながら、信託報酬は0.05775%(税抜0.0525%)と、ほぼ半額の信託報酬での運用を予定しています。
運用開始(設定日)は2023年4月26日からの予定で、最初は主な販売会社としては、SBI証券での取扱いになります。
ひょっとすると、インデックスファンドの台風の目になるかもしれませんね。
eMAXIS slimシリーズ側は「現時点では追随しない方針」
eMAXIS slimシリーズは、業界最低水準のコストを目指し続けるファンドである事を公言しています。
ですが、Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)の登場により、信託報酬を追随するかと思いきや「弊社ファンドでは、指数の標章使用料は信託報酬率に含めており、信託報酬水準が公正な比較対象とならないため、現時点では追随しない方針」と発言しています。
要するに「比較対象が微妙に違うので、公正な比較対象とは言えない。」という事の様です。
ただ、業界最低水準の運用コストを将来に渡って目指し続けるファンドである事は、三菱UFJ投信も変えていないので、Tracers MSCI オール・カントリー・インデックス(全世界株式)が実際に運用を開始して、実質コストが公開されるようになれば、eMAXIS slimシリーズにも、何らかの動きはあるかもしれませんね。
まとめ
投資関連の競争は激化します。情報に敏感になっておきましょう!
いかがだったでしょうか。
今回は、投資信託(ファンド)の信託報酬引き下げ競争が、加速している現実を紹介してきました。
今後もファンドだけでなく、証券会社同士の手数料の競争も考えられますし、新しい指数(インデックス)が登場する可能性もあります。
投資家によって、投資の目的が違うとは思いますが、資産を増やしていく目的自体は全員同じだと思うので、情報には敏感になって、チャンスを逃さないようにしていきたいですね。
もちろん、当ブログでも、良い情報を見つけたら、出来るだけ早く発信していこうと思います。
今回も皆様のお役に立てたら幸いです!
次回も役立つ情報を発信出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたしますm(__)m
以上!